もし僕が悪魔でも、友達でいてくれますか? ペルソナとの出会い
我は汝…汝は我…
我は汝の心の海より出でし者・・・
一切の不浄薙ぎ払う、業火の運び手
こんぬなり
僕はアトラスのペルソナシリーズが好きだ。
ただ他のアトラスゲーというか女神転生シリーズでプレイしたのは
どのゲームも、好きだ
悪魔を合体して能力を高め洗練させていく過程、
シビアな難易度とそれを乗り越える達成感
荒廃した世界観、その道なき道を進む展開への期待と興奮
迫られる選択、主張、対立
僕が女神転生シリーズに触れるきっかけにもなり
僕の人生において「ペルソナ」が大きな楽しみの一つとなったのが
シリーズ一作目である女神異聞録ペルソナだ。
当時中学生だった僕は友達からこのゲームを借りた。
当時はすでにペルソナ2が発売していて、友達たちは2の話で持ちきりだったことをよく覚えている。
僕はそこまでたくさんゲームをプレイしているほうではなかった
それでもこのパッケージが少々異質なことは感じていた
なんというか、単純に「ゲームっぽくなかった」のだ
角川ホラー小説の表紙みたいだった
家にあったどのゲームとも違う、その異様なゲームソフトに
興味が沸いた
そしてゲームを起動して
結果、オープニングがパッケージどおりな事が逆に僕を驚かせる
どんなゲームなのかさっぱりわからないオープニングは
その実、端的に「女神異聞録ペルソナ」を表す仮面の一つであり
僕の趣味趣向に、一生消えないであろうその名を刻み
タイトルロゴが滲むように、僕の心を潤していった
毎日毎日、悪魔と会話し
毎日毎日、合体を繰り返し、電源リセットを繰り返し
毎日毎日、カジノにこもり
毎日毎日、背後から撲殺され
毎日毎日、反復横とびをした(笑
毎日毎日、存在するはずのない御影町に連れて行かれたのだ
そのゲームは僕の時間を奪っていった、それこそ悪魔のように
初めて徹夜をした、今まで知らなかったもう一人の自分を呼び出した
ペルソナ様は存在した。
僕にとってはこのゲームこそがペルソナ様そのものだったのだ。
もしも僕が悪魔でも、友達でいてくれますか?
もしも私が悪魔でも、好きと言ってくれますか?
おわり